>  >  > #6 厳しい現実

処女なのに風俗嬢!

処女なのに風俗嬢!

厳しい現実

こんにちは、さとこです。

処女なのに風俗嬢!

従業員のかたはぱらぱらと雑誌をめくりだすと適当なページを開いてこう言いました。
「こういうとこさー、1日○○円以上!ってあるでしょ?すごく頑張った場合の数字だからねー」
「あと、脱がない舐めないっていうのもちゃんと確認したほうがいいよー」

そして、最後にはこう。
「うん…君には無理だろうなぁ」

うん、あなたがわたしを雇う気ないってことはよくわかった。
いいから早く帰らせてくれ。

で、帰りは周辺の駅まで送っていただくことに。
車から降りる際、
「ちゃんとまともな仕事探しなさいねー」
…と言われてしまいました。

その、「まともな仕事」じゃお給料がぜんぜん足りないから
この世界に飛び込もうとしてるのに。
電車賃無駄になっちゃったし。
もっかいお店、探さなきゃ。

しかし、せっかくある程度大きな駅までやってきて
このまま帰るっつーのもなんか納得いかない。

ムカムカしてたこともあって、
面接の前に話しかけられたナンパに
電話をかけてみました(電話番号を無理やり教えられた)。

「マジで連絡くれるとか思わなかったー」と嬉しそうなナンパ。
で、もう夜も遅いし、
ナンパの家行って飲むかーって話になりました。

…今のわたしなら言えます、
「なんでお前の家に行かなきゃいけないの?」って。
あぁ、でもこの時はナンパされるのほぼ初めてだったから
舞い上がってたんだよな。

で、近くのコンビニで酒を大量に買い込み
「そんなに飲むの?」ってびっくりされた)、
そいつの家にGO!

しかし、アパートの扉の前まで
酒も入ってないのにひったすら喋りまくるナンパ男。
「家どこー?」
「年いくつ?」
「彼氏いんの?」
などなど。

すべて「どーでもいいじゃん別に」
適当に返しておきました。
(すっげぇ投げやり←でもこの時はほんとヤケになってた)
お前、風俗の客だったら真っ先に嫌われるタイプだぞ。

で、そのまま一晩を明かし、
(なんかいろいろあったけど…触ったり触られたりとか
…処女は失わずにすんだ)
おうちまで帰りました。

ひとがほとんどいない始発電車のなかで思ったこと。
「…風俗って、私には難しいのかなー」

次回の「処女なのに風俗嬢!」は9月29日アップの予定です。

さとこ

美術大学に通う20歳。
普段はマジメな大学生だけど、借金返済と学費を稼ぐために、イメクラ嬢やってます。
お店にはナイショだけど、実は「処女」なのです。

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