恋の花びら大回転
【第99話】「地雷に遭遇! 後編」
女性用風俗で地雷に出会ってしまい、さげぽよ(古)な私。果たして、無事に帰れるのか!?
Yさんは、とにかく気がきかない。こちらから催促しないと何にもしない。
その割に「僕のこと好きになって☆」と、上目遣いで媚びてくるのがウザいしキモかったです。普段から、年上のお客たちにかなり甘やかされているのかも。
そんな彼を見ながら、「前に呼んだ性感マッサージのお兄さんは、本当にプロだったんだなあ」とつくづく感じました。
私がしたいことを細かく聞いてくれて、強要は全くなかったし、私がシャワーを浴びる時はそっと部屋の照明を落とし、こちらを見ないようにベッドメイキングに集中していたお兄さん。
それに対し、私が服を脱ぐより先にいきなりパンツ一丁になり、股間をこすりつけてくるYさん。初利用の客に対して、デリカシーが無さすぎるのでは。
そして、マットプレイも想像通りザツ。重いだけだし、睾丸の毛の処理の跡がチクチクして痛かったです。
そして、「テクニックを教えてあげる」と何故か上からの立場で、お客の私にソープ嬢の真似事をやらせるのがマジで謎でした。仕事しろよ。
「たまに自分ばっかり楽しむなって怒られることもあるけど、セックスはお互いが楽しむことが基本だから!」
と、Yさんは胸を張っていましたが、それってお客からクレームが入ってるってことなのでは?
最後、Yさんは自分の体だけ洗ってさっさと出て行ってしまったので、脱衣所で体を拭いていたら、やっと「お体、拭きましょうか!?」とドタドタ走ってきた。下がれ、豚。
イかないことには収まりがつかないので、とりあえずクンニしてもらうことに。
でも強すぎて痛いし、リズムが変だし、なかなか盛り上がりません。
最終的に「大型の豚にクンニされてる」と思い込むことで、なんとか絶頂に達することができました。
Yさんのクンニでイけたことよりも、自分に「大型の豚に舐められたい」っていう性癖があったことにまずビックリです。
その後、Yさんは自分だけ着替えて帰り支度してしまったので、私は髪を乾かす時間すらありませんでした。
空虚な時間を過ごしてしまいましたが、セックス好きで好きで、誰でもいいからやりたい女性にとっては、価値のある男だったのかもしれない。知らないけど。
ちなみに、お風呂で反射的にフェラチオしてしまったところ、
「うまい! 慣れてるね!」
と褒められたのが、今回の風俗での一番の腹立たしい思い出です。埋めるぞ。
まだまだたくさんYさんの悪口を(あと、よかったところも少し)書きたいのですが、一大叙事詩になってしまいそうなので、ここらへんで筆を置きます。
ホームページの印象は大事ですので、ちょっとでも変だなと思ったら避けましょうね!
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!