元ピンサロ嬢の30分ガチンコ勝負
【第19話】モテエリートの栄光と転落
チ●コの話っていうと必ず話題に出してしまうのが、お水やってた頃の常連さんだったSさんのお話。
Sさんは背は小さいけど丸顔童顔でアイドルみたいな顔をした三十代のサラリーマン。小さい頃からモテまくり、地元にはファンクラブまであったというほど。そんな彼なので、もちろん童貞切るのも早かったわけですよ。
ちょっとムラムラしたら、オナニーするよりセックスした方が早いという恐ろしい青春時代を過ごしてのだとか。
え、私?
もちろん高校三年間ほとんど男子と話したことないですよ!!
毎日妄想オナニー三昧でしたよ!!
大人になってからも順調にモテまくりやりまくっていた彼ですが、二十代後半を過ぎた頃から少し様子が変わってきた。
まあ、ありがちな話ですけど、セフレだった女の子たちがみんな結婚し始めちゃったんですね。
彼だっていつまでも若くてかわいくてスタイルいいわけじゃありません。年をとれば、背が小さくて目が大きくて顔が丸いだけのとっちゃんぼうやになっていくわけです。
今まで何の苦労もなく女の子たちと遊んでいた彼も、気がつけば一人。
三十過ぎた頃になると、モテる男エピソードにありがちな
「オナニーの仕方がわからない」
という悩みにぶちあたります。
こすれば出る、ということはわかる。
でも全然気持ち良くない。
そりゃ十代の頃から年上のお姉さんたちに可愛がられて超絶テクでイカされてた人にとっては、自分の手で皮を上下させたところで何の快感も得られないのも当たり前。
やらせてくれる女の子がいない。でも性欲はなくならない。
とにかく溜まったものを出さなきゃ!と焦ってこすりまくったら、
チ●コの先からポンッと半透明のものが飛び出たそうです。
ワンモアセイ、
チ●コの先から!
ポンッと!
半透明のものが!
飛び出たんだそうです!!
「モテエリートの栄光と転落」をテーマにした物悲しいお話なんだと思って、Sさんの話を「うん、うん」と親身になって聞いてたんですけど、最後の最後でどういう着地の仕方してんだよ!!
「一ミリくらいのやわらかい春雨みたいなのが出てきて、俺超怖くて次の日会社の先輩に相談したんだけど、そんなの聞いたことないから病院行けって言われちゃった…」
と、Sさんは大きくて二重の可愛い瞳をうるうる。
行けよ病院!!
こういうの、赤玉ならぬ白玉っていうんでしょうか…。
赤玉が「打ち止め」なら白玉は「幕開け」みたいな。
Sさんの遅いオナニーライフの幕開けを祝して、チ●コが祝砲を放ったのかもしれませんね(真顔)
永田王(ながたおう)
OL・風俗嬢を経て現在はライター業やトークイベントなどで活躍中。