処女なのに風俗嬢!
初めてのロング・そして本指名
こんにちは、さとこです。
前回めでたく(?)風俗デビューをはたしたさとこは、
「ま、こんなもんか」って感じの金額を稼いでいました。
…今、あのときのわたしに全力で突っ込みたい。
「おまえ風俗はいりたてでそれって、
マジで金銭感覚ぶっ壊れてるぞ!」
たしかに平均的な風俗嬢の稼ぎからすれば十人並み。
だけど、日給はわたしの周りにごろごろいるような
学生さんのバイトのお給料半月分か一月分といったあたりの
金額だったのです。
まぁこの時は、まわりにバレたら
あんまり笑えないよーな借金抱えてたしな。
ついでに、「わーいお金が手に入ったぞう!」ってことで
ぱかぱかストレス発散に買い物してたしな。
あれ、これって風俗嬢によくある循環かしら?
でもいいの、幸せだから。
ぼろぼろじゃないかわいい服きて、
深夜のファミレス(深夜料金がかかるところ)で
値段きにせずにメニュー選べるって最高だね!
どうじんしだっていっぱい買えるし作れるよ!
オフセットで印刷屋さんに頼めるよ!
(それまでコピーだけだった)
ほとんど売れないけど!
と、そんな回想はおいといて。
だんだんこの世界に慣れ始めて。
あれは入店して一月半ほどたったころでしょうか。
待機室で原稿(もちろんどうじんしの)を描いていると、
店員さんがやってきてこういいました。
「お仕事はいったよー」
なんだよ、シャーペンがノリノリでいいとこだったのにー。
あれ、てかなんでわざわざこっちに来たの?
いつも電話で連絡くれるじゃないですか。
「えーと、うちのお店は初めてのかたなんだけど」
…ちっ、45分(最短コース)か。
どうせなら60分がよかったなー。
わたしの原稿の邪魔をするんだからっ。
(邪魔してません。
むしろ待機室で原稿をやるわたしのほうがおかしいです)
「90分のダブルでー」
はいはい、90…。
え、今90分って言った?
わたし今まで45分と60分しかはいったことないですよ??
てゆうかなにダブルって。
いや、たぶん二倍ってことなんだろうが。
90分の二倍って180分。
180分っていうと、えーと、三時間?
「で、予約してくださったんで本指名扱いになります」
本指名。それ、わたしはじめてですよ?
えーと、それだと「本指名料」ってやつが
わたしのお給料にはいるんですよね。
…もう、呆然として「…マジすか」としか言えませんでした。
そしてとどめは、
「オプションでピンクローターとおしっこ鑑賞もついてるよー」
うわぁぁぁ。
有料オプションつけてくれるひとって初めてー!
しかもふたつもー!
なにこれなにこれ!初めてのご来店だっていうのに!
あなたはどんだけ勇気にあふれているかたなんですか!
チャレンジャーなんですか!
と、まだ見ぬお客様にむかって叫びたくなったわたし。
そりゃ、店員さんも直接伝えにやってくるわー。
しかし、ここまで好条件だと、逆に怖くもなります。
妄想力豊かなさとこのことですから、
そりゃもうぐーるぐると。
「まぁ、やさしそうなかただったし。
いつも通りにやればいいからさー」
という、店員さんの言葉に少しだけほっとはするものの、
何せ相手は三時間。
普段入ってるコースの三倍の時間。
いつも通りじゃ、すまないよなー、やっぱなー。
さて、無事に敵をやっつける(戦ってません)
ことはできるのでしょうか。
…ひのきの棒くらい、装備しとくか。
(だから戦ってません)
次回の「処女なのに風俗嬢!」は12月29日アップの予定です。
さとこ
美術大学に通う20歳。
普段はマジメな大学生だけど、借金返済と学費を稼ぐために、イメクラ嬢やってます。
お店にはナイショだけど、実は「処女」なのです。