処女なのに風俗嬢!
だって、稼ぎたかったんだもん!
こんにちは、さとこです。
入店して5カ月くらいたった、ある日の仕事帰り。
「来週いつ出れるー?」とお店のひとが聞いてきたので、
予定があいている日を伝えました。
が、家に帰って手帳を確認して、ふと思いました。
…この日、ひょっとして生理とかぶるんじゃなかろーか。 (しかも一番重そうな日に)
うわ、どーしよう…ちょっと財布の中身も不安だしなー。
とりあえず出勤ってことにして、生理になっちゃったら休もう。
(わりといいかげんさが身に付いた)
でもまだ来ないでほしいなー。
せめてもうちょい稼いでから。
そんでもって出勤予定の前日。
前回紹介したイトウさんから「明日行くねー!」メールが。
(普段はお客様にメアドなど絶対教えませんが、
イトウさんだけには教えてた)
よっしゃあ!とりあえず一本確定!
つーかイトウさんはいつも超ロングコースだし
有料オプションもつけてくださるので、
もうイトウさんだけでいいです。
ある程度は稼がなきゃなりませんが、
良いお客様につけることのほうがよっぽど大事です。
なんでこんな馬鹿娘にはいってくださるのかわかりませんが、
ずっと通ってくださっていて本当に感謝。
ホクホクした気持ちでお布団に入って明日に備えます。
おやすみなさい。
翌朝。
……来ちゃった生理ー!
おいおいおいおいマジかよ!
ここらで一発稼いでおかないと困るんだよ!
あぁぁ。休もうかしら。
なんかネットで「海綿ってものをつかうと
生理中でもおしごとができるよ☆」っつう情報だけは
仕入れていたんですが、そんなもの使ったことないし
実物をみたこともないので出来ません。
てか、仮に海綿があったとしても
あそこに突っ込まなきゃいけないわけじゃないですか。
指一本でも痛いって思うのに無理だよぅぅぅ。
しょーがない、あの手でいくか…。
イトウさんとは二週間ぶりくらいの再会。
「イトウさんお久しぶりです~♪」
「久しぶりー。疲れてるでしょ?お弁当買ってきたから食べなよ」
「ありがとうございます!
あ、ちょっとその前にお手洗いいってきますねー」
そういってトイレに入るわたし。
下着をおろすと…うん、ばっちり血でてますね。
で、トイレから出ると
申し訳なさそーにこうのたまってみせました。
「ごめんなさい、急に生理きちゃって…。
お店に電話してもいいですか?」
何て白々しい!
イトウさんごめんなさい。
わたしは体調とか迷惑かけることよりもお金をとりました。
だって、お財布の中身がさみしかったんだもの。
でもイトウさんは「お腹とか痛くないー?大丈夫?」
って言ってくれたよ。いいひとだ。
とりあえずお店に電話して
「もう今日は仕事入れんな」と伝えて。
あと残り時間はまったりおしゃべりとかして過ごしました。
イトウさんほんとにごめんね。
次来てくれたときはいつも以上にプレイをがんばるからね。
…が、「次」は来ませんでした。
いつまでたっても来ない。メールの返事もこない。
やっぱり、ずるいことはできないね。
【今回の教訓】
・生理のときは無理に出勤しない。
・嘘はついちゃいけない。
次回の「処女なのに風俗嬢!」は2月23日アップの予定です。
さとこ
美術大学に通う20歳。
普段はマジメな大学生だけど、借金返済と学費を稼ぐために、イメクラ嬢やってます。
お店にはナイショだけど、実は「処女」なのです。