恋の花びら大回転

【第69話】レンタルおじさん再び
先日、唐突に「優しくされたい…」と思い立ち、その場でレンタルおじさんを申し込んでしまいました。
何故、優しさとレンタルおじさんがイコールで繋がったのかは謎ですが、友達ほど気安くなく、出会い系より安全で、お客さんほど気を使わずに済む、ほどよく遠い存在の人と飲んでみたくなったのです。大人にはそんな夜もあるんでちゅよ…(哺乳瓶)。
前回、レンタルおじさんを借りた時は浅草のストリップ劇場に付き合ってもらい、楽しい時間を過ごしたのですが、レンタルが2時間でショーもきっかり2時間だったものですから、ほとんど会話する時間がなかった。なので、今回は2時間たっぷり話し相手になってもらうことにしました。
お借りしたのは、Hさんという30代後半の男性。同い年だし話しやすそうだったので「飲み相手になってください」という依頼をしました。
待ち合わせ場所に現れたHさんは、焼けた肌に白いシャツとハーフパンツという格好で、
「こういう人、BBQやホームパーティの集合写真に絶対いる!」
って感じの爽やかな方でした。
まずは、居酒屋で乾杯。
ふと思ったんですけど、仕事以外で初対面の男性と、どんな会話すればいいんだっけ?
おキャバやお風俗などの対男性接客に慣れすぎてしまうと、こういう場面で逆に緊張してしまう。悲しい職業病です。
「すみません、私特に悩みとかないし、相談したいこととかもなくて、何話していいんだか…」
と、正直に言ったら、
「そんなこと全然気にしなくていいんですよ! 飲みましょう!」
と明るく返してくれました。
ああっ、いま! 私! 人に優しくされてる!(ゾクゾク)
最初は緊張しましたが、普段何してるのか、何故この仕事をしてるのかなどを話してるうちに、いい感じにお酒がまわってきて、楽しくなってきた。
ちなみに、友達のオススメの居酒屋に入ったのですが、どのお刺身も美味しくて「うわっこれ美味しいですね!」と一緒に騒いでいるうちに距離が縮まった気がします。やっぱりデートの時は美味しい店を選んだ方がいいですね。誰かと一緒に美味しいもの食べると、それだけでテンションあがる!
その後、酔っ払ってエンジンがかかった私はHさんに、
「私、女性用風俗に気軽に行きたいんですよ!」
と泣き言を言い始め、2時間のうち1時間は「性欲が強すぎるからお金でどうにかしたい」という悩み相談になってました。
悩み、ありました。結構深刻なやつ。
初対面の男性にいきなりそんな話したら、ドン引かれるか、あるいはグイグイ口説かれるかのどちらかなんですけど、
「僕も昔はしょっちゅう風俗行ってたんでその気持ちわかりますよ~」
と、ひたすら共感してくれて有難かったです。さすがプロ!
美味しくお酒飲んで、愚痴も聞いてもらって、1時間千円。2時間レンタル+交通費+2人分の飲食代で、合計1万円ちょっと。楽しく過ごせて、大満足でした。
Hさん、女性用風俗開業したら連絡ください!
手マンしてもらいに行きます!

藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!