恋の花びら大回転

【第31話】「貸彼氏!」中編
さて、前回「イケメン貸彼氏とデートします!」と、意気揚々と宣言しました。
その後の話です。
デートの申し込みをしたところ、
イケメンから「ご飯食べながらゆっくりお話ししましょう☆」と、直接メールの返信が。
否が応でもテンション上がります。
「今度貸彼氏とデートするんだ!!」
「手も繋ぐしアーンもあるんだ!!」
って周りに自慢しまくったし、毎日「あと×日か~~」と指折り数えたし、起こり得るすべてのラッキースケベの可能性を模索した。
自分でもどうかと思うくらい楽しみにしてました。
ところが、デート2日前になって突然発熱。「あら、イケメンとのいやらしい妄想をし過ぎて体温上がっちゃったわ、テヘ!」
くらいに思っていたら、まさかのA型インフルエンザ。
イケメンに伝染すわけにもいかず、楽しみにしていたデートは泣く泣くキャンセルとなりました。この悲しみを何の花に例えられましょう。
デート当日は、もう悲しいとか通り越して「無」。
布団の中で「ああ、ほんとだったら今頃イケメンとデートだったのに…」と思うこともなく、完全な無表情でソリティアをやってました。
脳が悲しみを完全にシャットアウトしてた。脳、たまにはいい仕事する。
でも、貸彼氏の男の子から「お大事にして下さい。僕とデートしようと思って頂き、ありがとうございました」ってメールが送られてきたときは、さすがにグッときました。
こっちの勝手な都合でキャンセルしちゃったのに、なんて、なんて優しい心配りじゃ…。さすがサービス業。
デートできないわ高熱出るわキャンセル料発生するわで踏んだり蹴ったりでしたが、しかしいいこともありました。
「イケメンとデートできるのを楽しみにしてたのに、インフルエンザのせいでキャンセルになっちゃった!」って話の流れから、
「私と貸彼氏ごっこして下さいよ~」
と、男性をちゃっかりデートに誘えるようになった。むしろ「貸彼氏っていうサービスがあって」と説明し始めた時点で「俺とデートすれば無料なのに!」と自ら売り込んでくる人もいる。
「お金払ってでもイチャイチャドキドキしたい!」という意気込みを見せることにより、デートに誘ったり誘われたりしやすくなるようです。
貸彼氏の意外な効果!
「貸彼氏を利用してみたいんだけど、お金かかるし、イケメン過ぎる人って苦手だし、誰か私と貸彼氏ごっこしてくれないかな☆」
みたいなことをツイッターで呟いて無差別にデートしたいアピールするのもいいですね。コピペして使って下さい。
とはいえ、ここまできたからにはプロのデートがどんなものか一度味わってみないと死ぬに死ねない。
さんざん引っ張りましたが、次回でやっと貸彼氏デート編です。
B型インフルエンザにかからなければ。

藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!