恋の花びら大回転

【第11話】プレゼントのコツ
プレゼントをあげ慣れてる、もらい慣れてる人が羨ましい。
女同士だと、可愛いものをお互いにプレゼントし合ってうれしーきゃわわ☆っつって友情を深めるみたいな風習が一部にある。そういう文化圏で育った人は、女子力高めな物を相手の負担にならない程度の値段で選んでスマートにあげることが出来るからすごい。
しかし、私みたいにもっさりと育っちゃった奴はきゃわわな物に対する感度が鈍いから、自分のセンスに自信がないんです。
プレゼントを選びながら
「可愛い包み紙を開けてこれが出てきたらガッカリしちゃうかも…」
「もっといいやつを既に持ってるかも…」
って余計なこと考えてる。
「プレゼントを選んでる時は友達が喜んでる顔が浮かんで楽しい☆」みたいなことが一般的にいわれてますけど、私は
「うわー何これいらねー…でも一応お礼言わなきゃ…」
って相手が固まってる顔しか浮かばないから毎回苦痛で仕方ない。
以前、働いていた職場では店長を含む6人全員に必ず誕生日プレゼントをあげなきゃいけないって習慣があって本当につらかった。まず自分以外の5人の誕生日覚えなきゃいけないのが苦痛。親の誕生日すらよく忘れるっつーの。
さらに5人でお金を出し合って1つのプレゼントを買ってはいけないっていう謎のルールもあった。
なんでだよ。千円のもの5個もらうより、5千円のもの1個もらった方がいいだろ。
つーか、選ぶの大変な上に他の人とかぶらないように気使うだろうが。
そういうわけでして、できれば人にプレゼントはあげたくないし、もらいたくない。
まあ、今はお水やってるんでお客さんから頂いたものは「あーんうれぴ~!」とか言って気兼ねなくもらってますけど。でもやっぱり女友達からきゃわわなもの頂いちゃうと恐縮しちゃうな。
先日もお友達の誕生日プレゼントに買いに行ったんですけど、何軒もお店を見て回って悩みに悩んだ末に買ったのがムー●ンのお手玉でした。
20代後半の女性に、お手玉。
お友達もプレゼント開けた瞬間「えっなんで!?」ってなって私もつい
「最近、独り暮らし始めたっていうから…」
って意味不明な言い訳しちゃった。
関係ねーから。独り暮らしに必要なマストアイテム他にいっぱいあるから。
そのお友達にプレゼントをあげる時のコツを聞いてみたところ、
「これならあの子に絶対似合う!って思い込みながら買うこと」
だそうです。なるほどなー。
そういえば、昔風俗で働いてた頃12月になると他の嬢たちはクリスマスケーキとかバッグとかもらってたのに、私だけ透明のパックにぎっちり詰まった鳥の砂肝をもらったことがあります。 確かに似合ってたわ、私。

藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!