恋の花びら大回転
【第104話】「逆ナンの達人!」
先日、友人2人と共に「生け捕れ! 逆ナンタイムアタック」という遊びをやってみました。ルールは、17:00~翌日5:00までの間に1番早く逆ナンできた者が優勝というもの。
逆ナンの定義は、「個室で2人きりになれた時点で逆ナン成立」としました。
意気揚々と始めたものの、結果は惨敗。友人が、途中から合流した私のお気に入りの男の子を持ち帰り、見事優勝となりました。自分が立てた企画なんだから、自分に有利なルールにすればよかった!
しかし、勝負は勝負。自らの詰めの甘さを反省し、次回への傾向と対策を練らなければなりません。
実際にやってみてわかりましたが、やはりいざ逆ナンするぞ! と構えてみても、うまくいかないものですね。いいなと思う男の子はたいてい女連れだし、話しかけるタイミングもなかなかつかめない。
特に、今回は女3人だったので、テーブル席に案内されてしまうことが多く、隣席との距離がありました。カウンター席なら、もう少し隣の人と話しやすかったのですが・・・。
ところで、先日逆ナンの達人にお話を聞く機会がありました。やはり、彼女らはすごかった。まず、私みたいに「テーブル席だと声かけづらい」なんてクソみたいな言い訳をしない。
飲み屋、路上だけでなく、電車の中でも逆ナンする。声かける方もすごいけど、それについていく方もすごい。
「私、今すごく酔ってますけど、お兄さんがかっこいいってことはわかりますよ!」
と言って喜びそうな人を選ぶのだそうです。その見極めは、まさしく達人が積み重ねてきた経験と研ぎ澄まされた嗅覚によるもの。職人技です。
また、飲み屋で「もう俺勃ちが悪いんだよね」と言う中年男性がいたら、すかさず「そんなことないですよ、まだまだ若いから大丈夫ですよ!」と励まし、「私で試してみます?」と言ってホテルに誘うのだとか。かっこよすぎる。
さらに、お店の看板を片付けているかっこいい店員さんに「お店終わっちゃいました? じゃあこの後飲みに行きましょうよ」といきなり声をかけて、持ち帰った(結局路上でフェラまでだったらしい)という経験談も。そんなエロ漫画みたいなことが現実にあるのかよ。
達人たちのアグレッシブさに比べたら、私が企画した遊びなど、まだまだお子様の戯れ。勉強しなければ。
次回の逆ナンタイムアタックでは、場所を選ばず「これだ!!」と思ったら即声をかけようと思いました。
あと、勝負の途中でお気に入りの男の子を呼ぶのは、敵に塩を送ることになるのでやめます!
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!