元ピンサロ嬢の30分ガチンコ勝負
【第4話】神聖な包茎(後編)
そんなわけで、「神聖な包茎編」の続きです!
神聖さん(今つけたあだ名)はすっかり恐縮してしまって、申し訳なさそうにするばかり。
そりゃそうだよね。
たぶん普段からコンプレックスを持っているからこそお店に来たのに、それをプロに思いっきり指摘されたら凹むよね…。
私は半泣きの神聖さんにも気付かず(馬鹿)、初めての真性包茎に興味津々。
「どこからおしっこするんですか!?」
「これ以上は皮が動かないんですか!?」
「中はどんな色なんですかね!?」
と、矢継ぎ早に質問攻め。子供か!!
皮を限界まで剥(む)いてみたり、尿口を観察したり、手で握って
「あっ! ほんとに(チ●コが)中にいる! 入ってる!」
と大騒ぎ。
私が神聖さんだったらその場で自殺してるよ!!
ところが、というか、やはり、というべきか。
次にしでかした私の行動は、
真性包茎のチ●コをそのままパクッと口に入れてしまったのです!!
これダメなのよ!
お客さんに頼まれたとしても絶対しちゃダメなのよ!!
前回も書いたけど真性包茎は非常に洗いにくい(人によっては生まれてから一度も洗えないまま)ので衛生的に大変よろしくない。
でもそんなこと誰も教えてくれなかったんだもの!!
「わー皮の中のチ●コが硬くなってるー」って普通に喜んじゃったよ!!!
神聖さんは無事射精して、「次は指名するから!」と上機嫌で帰って行きました。
仲の良い黒服に「今、とっても珍しいチンコのお客さんがいたんだよ~」とニコニコ報告したところ、
「生で咥えちゃったの!? 馬鹿っ!! それ真性だよ! ゴムつけなきゃダメだよ!!」
と、こっぴどく怒られ、その時初めて真性包茎のなんたるかを知りました…。
つーか、先に言ってよ…。
数日後、再び来店した神聖さんに、恐る恐るコンドームを出し、
「…あの、ごめんなさい、店員さんにゴムつけなきゃダメって怒られちゃって…」
と謝ったところ、神聖さんの顔がみるみる沈んでいった。
「今までいろんなお店行ったけど、生で咥(くわ)えてくれたの君が初めてだったんだ。僕、すごく嬉しかったんだ…」
うわああああああごめんなさいいいいいい!!!!
知らなかったとはいえ、さんざん観察して、勝手に生で咥えておいて、後から「やっぱりゴムつけます」とか、ひどい話だよなあ。
ぬか喜びさせてしまって本当に申し訳なかったです。
しかし、その後神聖さんは毎週現れては「今日は生でしてくれないの?」とおねだりするようになってしまった。
最初のうちはただただ平謝りしてたんだけど、そのうち
「そんなにここに通えるんなら、その金で手術しろよ!!」
って思うようになっていた…。
正直めんどくさいよ!!
たった一回手術しちゃえば、こんな風にめんどくさがられることなく存分に生で咥えてもらえるのに…。
あれから4年。
神聖さんが無事手術を終えて、どこかのピンサロで生尺を楽しんでいてくれたらなぁと思う次第です。
永田王(ながたおう)
OL・風俗嬢を経て現在はライター業やトークイベントなどで活躍中。