元ピンサロ嬢の30分ガチンコ勝負

【第29話】ファッションチェック!
営業中、何の服を着るかって結構難しいですよね。
制服があったり、もしくはお客さんがコスチュームを指定してくれるお店は楽っちゃ楽。
考えなくていいから。
でも、人の体にはそれぞれ長所短所、注目してほしい場所注目されたくない場所があるわけで、
美脚がウリだからミニのキャミソールがいい!とか、
おっぱいが自慢だから胸元の開いたドレスを着たい!とか、
二の腕が太いからなるべく袖のある服で隠したい!とかね、
一応考えるわけですよ。
私の場合は、頭が大きくてずんぐりむっくりした猫型ロボ体型なので、いっそ潔く腕も脚も出すようにしてました。
何故かって?
手足が短いから、隠そうとすると余計短く見えるんですよ!!
言わせんな恥ずかしい!!
あとは、やたらヒールの高いミュールを履いて太く短い足をごまかしたりとか…(今でもやってます!)
さらに欠かせなかったのは、薄手の二―ソックス!
アトピー持ちなのでお肌が汚いんですよ。
なので、本音を言えばあまり出したくない。
でも、お仕事だからそういうわけにもいかない。
どうしたもんかと考えた結果、
ミニスカートで足を出しつつ、二―ソックスを履いて肌をカバーする
という作戦に出ました。
肌が隠れる代わりに、ミニスカートとニーソの間の絶対領域の太さが目立ってしまうというかなり苦肉の策ですが、いたしかたあるまい。
まあ、お水と違って、服や靴に気を使っても
「初めまして~、可愛いね~、はいじゃあお願い!」
とか言われて、お客さん全然見てくんないけどね!
即裸ですけどね!
その代わり、店長やマネージャーは嬢の服や髪や化粧の変化にすぐ気付いてめちゃくちゃチヤホヤしてくれるけど。
「その新しいドレス、超可愛いな!」とか
「やっぱり○○にはそういう色が似合うよな!」とか
これでもかってくらい褒めてくれるので、テンションあがって接客も明るくなる。
さすが女の子の扱い方をわかってますな!
ちなみに、私が胸元の大きく開いたスパンコールのドレスを着たら、
「わぁ、今日はゴージャスだな~! ステージの後ろでコーラスとかしてそう!」
って言われました。
全然褒めてねーじゃん!!
「一人一人が『私がこのお店で一番可愛い』って思ってるくらいでちょうどいい」
と、店長が言ってましたが、
「自分がこのお店で一番可愛い」という自己暗示をかけすぎると、
引退して30過ぎて体脂肪率30%近くなってもなお
「私はもしかしたら可愛いのかもしれない…」
という勘違いだけが残ってしまうので、
みなさんも痛いおばさんにならないように気をつけて下さいね。
私のことですけどね!

永田王(ながたおう)
OL・風俗嬢を経て現在はライター業やトークイベントなどで活躍中。