プロダクションの違い
2-4プロダクション、制作会社、メーカーの関係性
AV(アダルトビデオ)にとって「プロダクション」「メーカー」「制作会社」の3つは、切っても切れない関係。
とはいえ、「一体どういうつながりがあるのか?」という点は、あまり知られていないところです。
風俗求人サイトの求人バイト情報や求人募集には掲載されていない、それぞれの役割や関係性を解説します。
メーカーとプロダクションの関係
高収入を稼げるAV女優のバイトは、風俗求人サイトの求人数も豊富なソープ(ソープランド)やピンクサロンなどの店舗型風俗や、デリヘル(デリバリーヘルス)などの派遣型風俗とは明確に異なる、エンターテイメント性の強い業種。
同じ高時給ながら、風俗バイトとは明確に違うのが特徴です。
AVメーカーは「版元」とも呼ばれる最高責任者的存在。簡単に言えば、「AV制作の言いだしっぺ」です。
AVの制作は、メーカーが「今度、20代前半のダンサーを主人公にした作品を作りたい」「●月頭発売を目途に、温泉乱交モノを作りたい」という構想案を打ち出すところから始まります。
後日、メーカーではプロデューサーや監督が集まり、上記の構想を煮詰めて行きます。
具体的には、「シナリオ(脚本)の作成」「絡みの内容決定」「撮影場所の選定」「小道具(ローターなど)の選定」「撮影スケジュールの決定」など。
一般的にAVには、映画やテレビドラマのような綿密なシナリオはありません。
現場のノリや状況で、撮影内容が追加されたり変更されたりします。
上記が決定したら、次はいよいよキャストの選定。ここでプロダクションの営業マンが動きます。
営業マンはメーカーを訪ね、求人サイトで募った自社所属のAV女優のプロフィールや資料を披露。
キャストの決定権を握るプロデューサーや監督に、「この子はダンスの経験があるからイメージに合うのでは?」「温泉モノなら20名は必要ですよね。弊社なら3日間、20名のスケジュールを確保できますよ」等々、自社所属のAV女優をアピールします。
キャストの選定はプロフィールや資料のみで決まることもあれば、面接やオーディションを課すこともあります。
特にオーディションのある作品は、メーカーはもちろん、プロデューサーや監督も本腰を入れている証拠。
出演した作品がヒットすれば、AV女優のバイトの輪も大きく広がり、驚くほどの高収入を稼ぐ人気AV女優の仲間入りとなります。
メーカーとプロダクションの力関係は?
一般的にプロデューサーはメーカーの社員、現場で指揮を執る監督(ディレクター)は、フリーランスの人が担当します。
またカメラや照明、音声、編集などの技術的な部分は下請けの制作会社が行うのが定番です。
AV制作の予算の調達や分配、作品の価格決定、作品の販売、流通経路の確保など「お金に関わる部分」は、基本的にすべてメーカーが一括管理。
監督、制作会社、プロダクションに発生するギャランティのすべては、メーカーから支払われます。プロダクションから支払われるAV女優のバイト料は、元をたどればメーカーが出所です。
プロダクションは、メーカーからお仕事を頂いている立場。
もしもあなたがAV女優としてデビューした場合、高収入を目指すためにはメーカーのプロデューサーなどにしっかりと顔を覚えてもらうことが大切。
これはAV女優のバイトで高収入を獲得するためのキーポイントとなるはずです。
制作会社のスタッフとも仲良くするべし!
プロダクションに所属するAV女優、また撮影や照明を担当する制作会社は、ともにメーカーからお仕事を受けている下請けの立場。
現場では制作会社のスタッフと一緒にお仕事することになりますが、気を付けたいのがスタッフへの気配り。
AV女優のバイトで高い給料を取るには、ここも大きなポイントとなります。
高収入を稼ぐ売れっ子AV女優の中には、スタッフを下僕のように扱う人もいます。しかしAV業界は狭い世界。
「○○って女優は態度が悪い」「〇〇は生意気だ」「高収入を鼻にかけている」とすぐ評判になります(良い噂が広まるには時間がかかりますが、悪い噂は瞬く間に広まります)。
休憩中など、制作会社のスタッフに「疲れてはいませんか?」と一言労いの言葉を掛けるだけで、「何ていい子なんだ!」「次も一緒に仕事がしたい!」と驚くほどの好印象を与えます。
別の作品で一緒になった時には、初回以上にバイトしやすい環境になっているはず(これも高収入への道です!)。
店舗型風俗や派遣型風俗が個人プレーならば、AV女優は団体プレー。
同じ高収入バイトながら「風俗とはまったく異なる業種」といわれる理由はここにあります。
求人サイトの求人情報からプロダクションに応募する時は、上記をしっかりと頭の中に入れておきましょう。